より豊かな人間社会を創っていくためにも不可欠な動物との “共生”

はじめまして。弁護士の島 昭宏(しま あきひろ)です。東京弁護士会の公害環境委員会で、動物部会の部会長として、動物の問題に関わっています。今年の7月には、同部会のメンバーで、東京弁護士会編として『動物愛護法入門-人と動物の共生する社会の実現へ-(民事法研究会)』を出版させていただきました。

94799828913be1c348a382dadd3a7c1b-213x300

また、1985年よりロック・バンドthe JUMPSのボーカルとしての活動を始め、ブルーハーツらとオムニバス・アルバム『JUST A BEAT SHOW』を発表するなど、現在まで多数のCD等をリリースしています。

このコーナーでは、犬をはじめとする動物にまつわる法律の話を、少しずつさせていただければと思っています。もしかしたらときどきロックや音楽の話も混ざるかもしれません。もちろん、皆さんからのご質問も大歓迎です。よろしくお願いします。

動物部会は、2015年の4月に設立されましたが、全国の弁護士会の中で、このように動物を専門的に扱う部会ができたのは、初めてのことのようです。僕たちは、まずは殺処分をなくすことを目的として、これまで、政治、行政、市民、業界など、様々な立場の方々に来ていただいて勉強会やシンポジウムを開催してきました。僕たちがこのような活動を行うのは、もちろん、理不尽に命を奪われる動物たちがかわいそう、ということもありますが、同時に、より豊かな人間社会を創っていくためにも、動物との “共生” が不可欠だと考えているからです。人間は、動物との関わりなくして生きていくことはできません。その動物の命を尊重することなく、単なる “モノ” としか考えられないとすれば、人同士の関係においても、それぞれの違いを認め、お互いをリスペクトし合えるような社会を創るなどできるはずがないのではないでしょうか。少し大げさな言い方になりますが、僕たちの活動は、健全な民主主義社会の実現に役立つものだと信じて、取り組んでいるのです。

僕は、個人的にはパグが大好きで、今も「ふがふがれすきゅークラブ(ふがれす)」という、パグやフレンチブルドッグなど、鼻ぺちゃな犬専門の保護団体の協力弁護士をやっています。これまで2匹のパグを飼い、1匹(ぷりん)は長寿をまっとうしましたが、1匹(あずき)はかわいそうなことに、パグ脳炎という病気で、若くして亡くなってしまいました。

その後は、たくさんの犬たちの預かりさん(里親が見つかるまで、一時的に預かる人たちのことです)をやっていて、今は、柴犬が1匹います。とてもかわいくて賢い子なんだけど、時々変なスイッチが入って、噛みついてしまうという問題があるので、なかなか里親さんが見つかりません。あまり長くうちにいて、馴染んでしまうのもかわいそうなんで、早く里親が見つかるといいんですが。ちなみに、この子が来る前は、「A.L.I.S」という保護団体から柴犬(タント)を迎えましたが、血液を作る機能が極端に低い病気(癌をかかえてもいたので、それが原因とも考えられるようです)のため、1年ほどで亡くなってしまいました。近いうちに、またパグを飼いたいし(やっぱりパグはスペシャルです!)、いつかはラブラドール・レトリバーを迎えられたらとも思っています。

というわけで、第1回目は、自己紹介で終わってしまいましたが、次回からは、法律の話をさせていただきますね。


 島 昭宏 弁護士へのご質問はこちらから

プライバシーポリシーへご同意いただいた上でご質問ください。
※ご質問への回答は、本連載での記事として反映させていただきます。全てのご質問にお応えできかねることをご了承下さい。

お名前 (必須)

メールアドレス (必須)

題名

メッセージ本文


島 昭宏 弁護士のプロフィール

akihiroshima

1962年名古屋市生まれ。1985年よりロック・バンドthe JUMPSボーカル。翌年にはブルーハーツらとオムニバス・アルバム『JUST A BEAT SHOW』を発表し、現在まで多数のCD等リリース。また、時代の転換期に直接対峙すべく、2010年末に弁護士となり、2014年には約4000名の原告による原発メーカー訴訟の弁護団共同代表として、新しい人権「ノー・ニュークス権」を提唱している。現在は、この人権を広めるため、「島キクジロウ&NO NUKES RIGHTS」としても活動し、2015年8月にはCD『ROCK’N’LAWYER宣言』をリリース。アーライツ法律事務所代表、日本環境法律家連盟(JELF)理事、東京弁護士会環境委員会副委員長・動物部会長、一般社団法人えねべん代表理事。

ABOUTこの記事をかいた人

島 昭宏

1962年名古屋市生まれ。1985年よりロック・バンドthe JUMPSボーカル。翌年にはブルーハーツらとオムニバス・アルバム『JUST A BEAT SHOW』を発表し、現在まで多数のCD等リリース。また、時代の転換期に直接対峙すべく、2010年末に弁護士となり、2014年には約4000名の原告による原発メーカー訴訟の弁護団共同代表として、新しい人権「ノー・ニュークス権」を提唱している。現在は、この人権を広めるため、「島キクジロウ&NO NUKES RIGHTS」としても活動し、2015年8月にはCD『ROCK'N'LAWYER宣言』をリリース。アーライツ法律事務所代表、日本環境法律家連盟(JELF)理事、東京弁護士会環境委員会副委員長・動物部会長、一般社団法人えねべん代表理事。