100年の歴史を持つ”スウェット”をドッグウェアとして纏う、ということ

近年日本では部屋着として定着しつつあったスウェット。

コレクターやファッショニスタの間で人気が広まり、Paris collection(パリコレ)を筆頭にハイブランドもこぞって世に打ち出しているアイテムでもあります。

1920〜30年代に原型が誕生したスウェット

1920年代はウール素材のスウェットも多く見られていたようですが、30年代になるにつれて、素材は綿100%が主流になっていったようです。

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出典:http://snugsnug.exblog.jp/15064871/

スウェットに使われている素材はパイル編み(=タオルの表面のようにリング状にふわっと編まれているもの)の裏毛(うらけ)。

肌に触れるパイル面が体側になっているので肌触りも悪くなく、伸縮素材なのでリラックスして着用できるという一面も持ち合わせた”動きやすいトップス”なのです。

アメリカを中心に流行した、”スウェットの歴史”とは

ヴィンテージの雰囲気を感じるスウェットについては、もともとアメリカを中心とする大学の運動着にスウェットが多く採用されていた背景があることが大きく影響しているのではないかと思います。

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出典:https://www.pinterest.com/pin/188306828146346007/

それを示すかのように、カレッジのマークやスポーツチームの名前などが入ったものがビンテージ品として多く流通しています。

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出典:http://yakety-yak.jp/item/000541/

また、1940年代には軍モノのスウェットも広く出回るようになりました。軍のマークなどが入ったものは特にマニアはたまらないものだったようです。

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出典:http://laboratory.paris-tx.com/news/f-w-s-236/

そして、現在に目を移せば、Ron Herman(ロンハーマン)はビンテージ風スウェットをうまく提案しているように感じます。

歴史あるスウェットを、ドッグウェアとして着こなす

そんなこんなでスウェットの魅力について語ってまいりましたがINU MAGAZINEで素敵な一着を発見!

飽きのこないシンプルな上質ウェア「ベイシックトレーナー」【Atelier G・G】

2016.01.22

リラックスしている印象をもたせてくれるスウェット素材のトレーナーはきっとどの犬種のワンちゃんにもお似合いのはず。

もう少し春めいてきたらぜひとも愛犬には杢グレーのこなれたスウェットを。飼い主の皆様はチノパンに麻素材の白シャツをさらりとはおって桜を見に散歩に出てみてください!

ABOUTこの記事をかいた人

オジマユウコ

ファッションデザイナー経験を経て文化服装学院教員へ。 ファッション、イラストやアート、自身もものづくりをしつつTOKYOから発信中。てんびん座のAO型。犬が飼いたい。好きな犬種はパグとシェルティ、ポメラニアン。