人間と犬とは1万年以上前から共に暮らし、絆を深めてきたと言われています。
現代においても私たちは家族同様に生活をしています。
しかし私たちが知っているお互いの絆にはもっと深い可能性があるのかもしれない、そう改めて考えさせられる映画があります。
ドキュメンタリー映画「DOGS ON THE INSIDE」
アメリカで2014年に公開された映画「DOGS ON THE INSIDE」は刑務所で実際に行われた受刑者向けプログラムを記録したドキュメンタリー映画。
舞台となるのは、オハイオ州にあるNorth Central Correctional Institution(中北部矯正施設)は、最低限の警備の下比較的自由な活動が許されている刑務所。
このプログラムの中で、刑務所は虐待などから保護された犬を受け入れ、受刑者達に訓練をさせることにしました。
人間に対する信頼を失ってしまった犬を受刑者たちが育て、教育するという珍しいプログラムは3ヶ月に及びました。
そしてこのプログラムの中で彼らに大きな変化が起きました。
通じ合う受刑者と保護犬の心と心
僕はサムと心が通じあったんだ。どうしてかというと、サムは置き去りにされてひとりぼっちで…
そして、僕自身も子供の頃同じことを経験していたからなんだ
辛い過去を共有できたことで、サムはこの受刑者に心を許し、無邪気に遊ぶようになりました。
一方で、受刑者自身にも変化がありました。
僕は実際に薬物中毒から抜け出すことができたんだ。
むしゃくしゃする日には決まって彼女が近づいてきて、鼻でつついてくるんだ。
僕達は驚異的な信頼関係を築いたんだ。
中毒症状を克服するまでの強固な信頼関係と実際に彼を救った犬には驚嘆するほかありません。
お互いに複雑な人生を歩んできた人間と犬が織り成すドラマは私たちの心に訴えかけるものが多分にあることでしょう。
映画「DOGS ON THE INSIDE」は公式ホームページで視聴(英語)することができます。
Dogs on the Inside – OFFICIAL TRAILER