アメリカ・ニューヨークで生まれ、いまや世界17カ国・1,600以上の店舗に展開する大人気ドッググッズブランド「Harry Barker(ハリー・バーカー)」。
このブランドは、一流のアパレルブランドやファッション誌でキャリアを積んだ元モデル、Carol Perkins(キャロル・パーキンス)によって立ち上げられました。
そう聞くとただ華々しい彼女のキャリアを想像してしまいますが、そのブランドの誕生の裏には壮絶なストーリーがありました。
「Harry Barker(ハリーバーカー)」誕生のストーリー
出典:http://www.harrybarker.com
Carol Perkins(キャロル・パーキンス)は、ヴィクトリアズ・シークレットやハーパーズ バザーといったラグジュアリーブランドやヴォーグ誌などのメジャーなファッション誌のトップを飾り、ブロードウェイミュージカルにも出演するような将来を約束されたモデル・女優でした。
ところが、キャリアの絶頂にいるかのように見えた彼女に、悲劇が訪れました。
突然、彼女を偏頭痛が襲い、視力は落ち、顔は認識できないほどに膨張していきました。婦人科医、眼科医、心理学者、皮膚科医といった専門医の誰もが原因を見つけることはできませんでした。
彼女の体は変化を続け、髪の毛を失い、ヒゲやコブが生まれました。何人かの友人たちは彼女の前から姿を消し、ボーイフレンドも失いました。当時、彼女は自ら命を絶つことまでも考えたそうです。
原因は、クッシング病という生命を脅かす非常に稀な病気でした。診断の2週間後に脳の手術を受け、麻酔から醒めたとき、彼女は自分が生き残ったことが信じられずに涙を流しました。
心の救いとなったのは、犬とテキスタイル
全てを失いかけた彼女は、友人の犬のためにバスローブなどを作り始める。出典:http://www.harrybarker.com
塞ぎ込む彼女の心の救いとなったのは、犬とテキスタイルでした。膨張した体のこともヒゲもコブも、犬は気にせずに付き合ってくれる。犬たちは自分がいることを幸せに感じてくれて、自分も犬たちといることを幸せに感じる。
彼女は友人の飼っている犬のためのベッドやおもちゃ、バスローブを作り始めました。 ニューヨークのロフトのテーブルから今日の「Harry Barker(ハリーバーカー)」がスタートしたのでした。
「Harry Barker(ハリーバーカー)」の人気の理由
出典:http://www.harrybarker.com
「Harry Barker(ハリーバーカー)」は、再生プラスチックから作られた地球に優しい素材や、発がん性の疑いがある「アゾ系染料」を使わない“アゾ・フリー染料”など、地球にも犬にも優しい素材を使い、それでいてデザイン性にも優れたとてもおしゃれなプロダクトを作り続けています。
そんな「Harry Barker(ハリーバーカー)」のプロダクトのなかから、一部をご紹介します。
ドッグベッド:CLASSIC STRIPE RECTANGLE DOG BED
出典:http://www.harrybarker.com
環境に優しい天然素材を使い、耐久性も高いドッグベッド。地球にも犬にも優しい染料を使って、部屋のなかを明るくするプレッピーカラフルなベッドに仕上げています。カバーは防縮加工済みで洗濯機でも洗えます。
ドッグトイ(おもちゃ):BOAT SHOE CANVAS TOY
出典:http://www.harrybarker.com
ボートシューズ(デッキシューズ)のプリントをあしらったオシャレなドッグトイ。丈夫なコットンキャンバスで作られ、シューズの縁はソフトなフリース素材となっています。そのままお部屋のアクセントとして飾っていたくなりますね。
ギフトセット:MAD FOR PLAID BIN
出典:http://www.harrybarker.com
プリントにもあるように、「GOOD DOG(良い子)」のためのギフトボックスです。
ロープのおもちゃや木製のおもちゃ、タータンチェック柄の大型ぬいぐるみと小型の骨モチーフのおもちゃ、チキンビスケット2袋とドッグボウルがセットになっています。バケツもとってもオシャレです。
愛犬の誕生日にこんなギフトボックスを贈られたら、喜ばない愛犬家はいないでしょうね。
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全てを手にしたように見えた華やかな世界に生きた時代から培い続けたデザインやファッションのセンスと、全てを失いかけたときに感じた犬への愛情、それらが混ざり合うことで生まれ、世界中で愛されるブランドへと成長した「Harry Barker(ハリー・バーカー)」。
その原動力であるCarol Perkins(キャロル・パーキンス)は、自身が生きる毎秒のことを自分に与えられたセカンドチャンスだと考えているそうです。
彼女のセカンドチャンスから、まだまだ目が離せませんね。