【基礎知識】飼う前に知る!ペットも人も住みよい家とは?

「自分らしく暮らす、家の話をしよう」がコンセプトの暮らしと家を考える人のためのWEBメディア “KLASIC|クラシック” からの寄稿記事です。


ペットは人間の家族と同じく、人生を共に歩んでくれるパートナーです。マイホームの購入をきっかけに、新しいペットを迎えてみたいと考える人も多いのでは?このページでは、ペットと人が共生しやすい住まいの4つのポイントについてまとめてみました。

POINT:1 部屋全体の室温を一定にしやすい環境である

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ペットは人のように、服で体温を調整したり、体感にあわせて冷暖房を調節したりすることができません。
よってペットを飼うときは、こまめに室温に気を配ってあげることが大切です。

ペットが過ごしやすい温度は種類によって異なりますが、人と一緒に暮らす場合は、夏場は28度以下、冬場は15度以上にするのが一般的といえます。
ここで気をつけてチェックしたいのが、「床から天井までの室温がまんべんなく一定になっているかどうか」ということです。床近くにいるペットと、天井付近の空気にもあたれる人間の体感温度は異なります。

たとえば冬場に床暖房を使用する場合は、ペットが床の暑さから避難できる場所(ソファやすのこなど)を用意してあげましょう。冬場にエアコンを使う場合は、温かい空気が床にまで循環するよう、床置きタイプのものにするなどの工夫をします。

POINT:2 ペットと人、それぞれの生活スペースがある

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2つめのポイントは、「人とペットそれぞれの生活スペースが設けてあること」です。

ペットを室内飼いする場合は、ペットにも自分の部屋のようなスペースを与えて自立をうながしましょう。特に犬は人になつきやすいため、ずっとそばにいると分離不安症を引き起こす可能性があります。これは飼い主に依存しすぎるあまり、飼い主が外出しようとするとパニックを引き起こしてしまう症状のことです。自分が帰ってくると大喜びしてくれる姿は可愛いものですが、度がすぎるとペットと人、双方の生活に不自由がでてしまいます。

ペットを飼う前には、ペットと人の生活スペースをわけられる環境にあるかどうかをチェックしましょう。

POINT:3 安全を考えた収納位置になっている

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ペットは口が届くのであれば、なんでも食べたり噛んだりしてしまう傾向にあります。誤飲は中毒症状や腸閉塞などの原因となり、場合によってはペットの寿命を大きく縮めてしまうことも。人間の赤ちゃんを育てる環境と同じように、誤飲してはいけないものは手の届かないところに置く配慮が必要です。

《代表的な誤飲物》
たばこの吸い殻、ピアスやヘアピンなどの小物類、クリップ、電池、コード類、掃除用の洗剤、ティッシュペーパー、タオル、毛糸類

POINT:4ペットと人の高齢化に備えたつくりである

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高齢化が進んだ現代の日本では、各家庭のバリアフリー化のニーズも高まっていますよね。しかし、高齢化が進んでいるのは、実は人間だけではありません。医療技術や生活環境の改善により、ペットの平均寿命も上昇傾向にあります。

若いころは元気に走り回っていたペットたちも、晩年になると足腰が弱くなります。ちょっとした段差を越えられなくなったり、場合によってはフローリングに足をとられて転んでしまうケースも。高齢のペットは高齢者と同じく、バリアフリーな環境で生活するのが好ましいといえます。

ペットと人がいつまでも暮らしやすいよう、早めのバリアフリー化がおすすめです。

まとめ

ペットと人が共生しやすい住まいの4つのポイントをご紹介しました。

昨今はヘビやフクロウなど、珍しいペットの飼育に挑戦する人も増えています。人とペット、双方に住みよい家をととのえて、新しい家族を迎えてみてはいかがでしょうか。

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