人工知能を搭載した新たな家族。台湾発の犬型ロボットCHiP

1999年に発売されてから累計10万台以上が販売されたソニーが生んだ犬型ロボット「アイボ」。

ソニーがサポートを終えてもなおもっと一緒に暮らしたいという声が多く、元ソニー社員たちが立ち上げたベンチャー「ア・ファン」には修理依頼が殺到、サポート終了から1年経った去年時点でも、いわば入院待ちのアイボが300頭以上いたそうです。

そんなアイボを彷彿とさせる新しい犬型ロボットが台湾のベンチャーが今年の夏に販売を開始します。

人工知能を搭載、ただの遊び相手ではなく、感情をもった家族

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出典:https://betalist.com/startups/chipcanine

ロボットの名前はCHiP。

元々電子ロボットのおもちゃを製造していたWowWeeというベンチャー企業が企画したもので、CHiPのプロジェクトは海外のクラウドファンディングサイトIndiegogoでは約18万ドル(2,000万円)の資金調達に成功しました。

CHiPの最大の特徴は人工知能(AI)が搭載されていること。おかげで、実際の犬と同じように振る舞うことができます。

夜になれば寝ますし、寂しくなったら飼い主のところにきたり、遊んであげると喜ぶなど感情の表現もお手の物。

「おいで」「おすわり」「お手」といった基本的な指示はもちろんのこと、人口知能によってオリジナルの指示も聞くようになります。

さらに人工知能を使って目の前の障害物を自分で判断したり、スマートホンを通じた簡単な会話もできるそうです。

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アイボとの違いでいうと、移動範囲が格段に広がっていることでしょうか。

4足歩行というよりも、4輪駆動で動くため、スピードも範囲も家の中であれば自由に動き回れそうです。

センサーも備わっているため、人の移動や障害物も感知して、その間をうまいこと走り抜けます。

その他、CHiPにはスマートバンド、スマートボール、スマートベッドの3つのツールが付属してきます。

スマートバンドはBluetoothでつながっており、指示を出したり、褒めたりすることができる他、飼い主との距離を感じて、飼い主の帰宅を感知することができます。

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スマートボールは犬と遊ぶ際に使う小型のボールです。

そして面白いのがスマートベッド。スマートベッドはいわばハウス。

夜になると自動でスマートベッドに戻り、スマートベッドで寝て、充電されるので、電子製品としての意識がさらに薄まるかもしれません。

2万円台で購入できる犬型ロボット。今年8月には発送予定。

CHiPは現在アメリカのアマゾンで現在先行販売をでしており、199ドル(約22,000円)で販売されています。

8月頃の発送を予定しているとのことです。

アイボが発売当初10万円以上していたことを考えると、CHiPの値段はお手頃のようにも思えます。

実際に走っている映像を見ると少しモーター音が大きいかもしれませんが、お値段を考慮すれば十分楽しめそうです。

愛犬のお友達にいかがですか?

参考:日経ビジネスオンライン