多くの動物たちと生きてきたからこそ今の自分がある。小早川 斉さんと愛犬ナナ

動物専門のオンライン寄付サイトを運営する公益社団法人アニマル・ドネーションが活動を通じて目指すものを伝えるイメージ動画「キモチはつながる 〜犬と猫と生きる人」をご紹介します。

アニマル・ドネーションの目指すものは、「人」と「動物」の真の意味での共生。

「キモチはつながる 〜犬と猫と生きる人〜」は、愛犬・愛猫と共に生きる人達の日常の景色を切り取り、犬や猫との暮らしの素晴らしさを伝える動画です。

「キモチはつながる 〜犬と猫と生きる人〜」にご出演されている6名の方々から伺った愛犬・愛猫とのエピソードを撮影風景を交えつつお伝えします。

今回は、株式会社リクルートにてスマートフォンの動画機能を用いた獣医師への相談サービス「PET’S ALL RIGHT(ペッツオーライ)」を担当されている小早川 斉(こはやかわ ひとし)さんです。

【編集部】ご自身と愛犬の自己紹介をお願いします。

こんにちは。小早川 斉です。じゃらんやゼクシィ、SUUMOなどで皆様に馴染み深いメディアを作っているリクルートホールディングス内で「PET’S ALL RIGHT(ペッツオーライ)」というペットの飼い主様向けサービスの事業責任者をしています。

愛犬の名前は「ナナ」。推定10歳、ポメラニアンの女の子です。ナナは「家族」というか「友」というか「唯一無二」というか。人では絶対に代替できない存在です。悲しいときも苦しいときもいつでも私のことを気にかけてくれる。そして、人よりも心を読んでるんじゃないかというぐらい、気の利いた対応をしてくれるときもある。そんな存在です。

【編集部】愛犬との出会いや一緒に暮らすようになったキッカケなどを教えてください。

私は生まれたときから家に犬がいました。2歳の時に引っ越して、野良犬だったマイケルと出会い、その後家の近くで捨てられてたクロ、その後またもや家の近くで捨てられていたチョコ、家の前で捨てられていたミーちゃん(その他譲渡した2匹のネコ)。マイケルとクロが共同して捕まえてしまったうさぎのノビちゃん。兄弟が拾ってきたナナちゃん、同じくパニャ。知り合いが飼えなくなってしまって引き取ったモシェとマシェ。みんな偶然家の近くで拾われたり飼わざる得なくなった動物たちです。

【編集部】愛犬と暮らすようになって、ご自身に変化はありましたか?

もともと動物と暮らしていたので「変化」というものはまったくないんです。私にとっては「動物と暮らしていないほうが非日常」という感じです。

【編集部】逆に、愛犬に変化はありましたか?

拾われてきたり、引き取ったりした子たちの表情は最初は何かに怯えていたり、いつも何かに焦っていたりすることが多かったのですが、一緒に暮らしていくうちに良い表情になっていくんですよね。

何より自分に似てくる(笑)

ちょっとしたタイミングに「あぁその気持ち、行動わかるわぁ」ってペットと気持ちがシンクロするタイミングが増えてくるんです。

【編集部】愛犬と一緒にいて幸せを感じるのはどういった瞬間ですか?

一緒にいるときです。一緒にいれるっていうこと。

あと笑顔。捨ててこられて一緒に住むことになって、その後見せてくれる笑顔っていうのは「私が引き取ってよかったんだね」って思えて安心します。

【編集部】愛犬との何か思い出深いエピソードがあれば教えてください。

クロがもう命があぶないっていう時期になっていて、一緒に暮らしていたチョコがクロの近くで「どうしたの?」ってう感じで話しかけていたんです。そしたらめったに吠えたりしないクロが突然大きな声で「ワン!」ってチョコのことを怒ったんです。

そしたらチョコが何かを察したのか、クロから離れて別の部屋へ移動したんですよね。そしたらその後クロが天国へ旅立ちました。

きっとクロはチョコに「死に目を見るな、チョコはこの家を守るんだぞ」みたいなことを言ったんじゃないかと、私は感じてました。

なんか先に来ていたクロがチョコに何かを教えて。そのあとチョコがミーちゃん(ネコ)とかナナちゃん(イヌ)とかにその言葉を受け継いで。私が飼っていたモシェとマシェを連れてきたときもチョコが二人に何かを話しているようで。

動物たちは動物たちでものすごく深い絆で結ばれてるし、受け継がれているんだなと感じたエピソードです。

【編集部】最後に一言お願いします!

動物と暮らすことはとても楽しいし、癒される。でも、それだけではありません。いつも一緒に暮らしていたあの子は必ず自分より早く天国へ旅立ちます。でもその瞬間に「いい人生を歩めたなら良かった」と思えるように一緒に暮らしていくことが大切なんだと思います。

「愛玩動物」なんて表現しますが、動物は「玩具」ではありません。

自分より短い命だけど一生懸命 全うしてくれる姿から、私たちは一生をどう生きるのか、命と向き合うことの難しさを学ぶことができるのだと思います。

多くの動物と暮らしてきて、多くの死を目の当たりにしたからこそ今の自分があります。

ちょっと悲しい話に聞こえるかもしれませんが、みなさんもぜひ動物と暮らしてみて下さい。いつもイライラしていたりすることがどれだけ小さなことなのかを感じる瞬間が多くあると思います。