動物専門のオンライン寄付サイトを運営する公益社団法人アニマル・ドネーションが活動を通じて目指すものを伝えるイメージ動画「キモチはつながる 〜犬と猫と生きる人〜」をご紹介します。
アニマル・ドネーションの目指すものは、「人」と「動物」の真の意味での共生。
「キモチはつながる 〜犬と猫と生きる人〜」は、愛犬・愛猫と共に生きる人達の日常の景色を切り取り、犬や猫との暮らしの素晴らしさを伝える動画です。
「キモチはつながる 〜犬と猫と生きる人〜」にご出演されている6名の方々から伺った愛犬・愛猫とのエピソードを撮影風景を交えつつお伝えします。
今回ご登場いただくのは、デザイナーの伊藤 うらら さん。
【編集部】ご自身と愛猫の自己紹介をお願いします。
こんにちは。伊藤 うららです。普段は会社勤めですが、週末は個人での創作活動などもしています。
伊藤うららさんの「flatten meows(フラッテンミャオズ)」というシリーズ作品のひとつ。複数の紙が重なりあってひとつの絵になっています。
「flatten meows(フラッテンミャオズ)」は、ニューヨーク発、猫の格言(cat quote)をテーマにした切り絵のイラストレーションシリーズ。作品はこちらからご覧になれます。また、各作品の売上の一部はアニマル・ドネーションへと寄付されます。
12歳になる女の子「あられ」、6歳の男の子「まる」と一緒に暮らしています。
月並みな表現ですが、まるとあられは「癒し」そのものです。疲れていたりストレスを感じていたりしても、ちょっと一緒に遊ぶとそういう溜まっていたものがフーッと抜けて行く感じがします。
完全に自分を中心に世界がまわっている子達なので、そういう生き様を見ていると面白いし、自分は影響されすぎたり気にしすぎたりしてるなぁと学ぶこともあります。
【編集部】愛猫との出会いや一緒に暮らすようになったキッカケなどを教えてください。
数匹まとめて子猫が保護されて次々と里親の方に貰われていったようなのですが、1匹だけ目の治療が必要だったらしくそのまま残っていたのが「あられ」です。
よし!この子を飼おう!というきっかけは実は無くて、目の治療のため1日複数回の点眼が必要で、預かっていた動物病院に空きがなくなってしまったこともあり、じゃあうちで元気になるまで目薬さしてあげるよ〜と連れてきて、みんなで名前をつけてから早12年そのままという感じです(笑)。目が大きい美人な子で、漫画に出てくるようなツンデレなのは子猫の時から変わってません。
「まる」は私が地方に行った時にたまたま見つけて保護した子です。
畑の横をゴミが落ちてるなあと通り過ぎようとしたらそのゴミが「にゃー」と鳴いたので、二度見してよーーーく見たらボロボロで痩せた子猫でした。片目はつぶれて、もう片目は眼球が飛び出していて、目が見えないせいで母親とはぐれてご飯も自分で探せなかったのだと思います。この子をここに置いていったら数日も生きられないことは素人目にも分かったので、そのまま置いて立ち去ることができず、保護しました。
治療のおかげで一命をとりとめて元気になったのですが、視力だけは戻らず全盲になってしまいました。里親を探そうとしましたが障害がある猫は子猫でも引き取り手がなかなか見つからないとアドバイスされ、とても性格が良い子だったので余計その事実が悲しく、既にあられも他のペットもいたのですが家族会議をしてそのまま我が家で引き取ることにしました。ちょうど6年前の夏です。
駆け込んだ動物病院では数日もたないかもしれないと言われた子が、今元気で家の中を駆け回っている姿をみると、あの時私に向かってにゃーっと声をかけたことには何か意味があったのかなと思います。
【編集部】愛猫と暮らすようになって、ご自身に変化はありましたか?
学生時代に学業の関係でしばらく離れて暮らしていた時期があったのですが、夜道で猫の幻覚を見るくらい猫の居ない生活が辛かったです…!相当ストレス緩和剤になっているのだと思います。もう猫の居ない生活には戻れないなぁと実感しました。
【編集部】逆に、愛猫に変化はありましたか?
変化というわけではないのですが…
まるは目が見えないことが分かったときに「目が見えない分、恐がりな子になるだろう」と言われたのですが、他の猫より数倍肝が据わった図太い子に育ちました。飼い主に似てしまったんだと思います。
【編集部】愛猫と一緒にいて幸せを感じるのはどういった瞬間ですか?
朝ちょうど起きようと思ったときに、寒いから一緒に寝よう〜って鳴きながら猫がベッドに入ってくる時。結果遅刻ギリギリの起床で駅までダッシュする羽目になるのですが、幸せすぎて抗えないです。
【編集部】最後に一言お願いします!
動物が居る暮らしって本当に幸せです。中でも一番、まる や あられ達と暮らして良かったと思う瞬間は、この子達が「あー幸せだな〜〜〜」と感じている顔を見たとき。相手の幸せな姿を見て自分も幸せになれるのは、とても素敵なことですよね。“幸せな動物と暮らす幸せな人”が少しでも増えたらいいなと思っています。