犬を車の中に放置するとどうなるか?人や氷で実験した3つの動画

梅雨入りもしないまま真夏日が続く近年。

既に全国で多くの人々が熱中症に罹患していますが、愛犬にとっても他人事ではありません。

アニコムペット保険によれば5月以降に熱中症による保健申請を行う犬たちが続々と出てくるそうです。

熱中症シーズン到来!愛犬の命を守る「犬の熱中症週間予報」は要チェック

2016.05.05

愛犬家として、特に気をつけなければならないのが愛犬を車の中に残してしまうこと。

たった5分でもそこはホットプレートの上に残されるのも同じ。

そんな車内放置の危険性が分かる映像をご紹介します。

周りのお友達にも是非教えてあげてくださいね。

車内に残された氷像の愛犬。あっという間に跡形もなく消えてしまいました・・・

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出典:https://www.youtube.com/watch?v=oMmjnI0HZ3Y

イギリス最大の動物愛護団体「Dog Rescue」が作成したこちらの映像作品では、車内に取り残された犬の形をした氷の彫像が主人公です。

 

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出典:https://www.youtube.com/watch?v=oMmjnI0HZ3Y

外からの日差しが愛犬に降り注ぐと共に、熱が車内にこもっていきます。

 

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出典:https://www.youtube.com/watch?v=oMmjnI0HZ3Y

少しづつ体が溶けていき、首輪が傾き始めていきます。

 

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出典:https://www.youtube.com/watch?v=oMmjnI0HZ3Y

手からは水滴がポトポトと少しづつ垂れていきます。

 

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出典:https://www.youtube.com/watch?v=oMmjnI0HZ3Y

あっという間に元の姿は見えなくなり、体が細っていく氷像の犬。

 

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出典:https://www.youtube.com/watch?v=oMmjnI0HZ3Y

瞬く間に氷は水へと変化していき、そして蒸発していきます。最後には首輪だけが残ります。

そして最後にDog Trustからのメッセージが続きます。

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出典:https://www.youtube.com/watch?v=oMmjnI0HZ3Y

車内に残された犬たちは死んでしまいます。

たったの20分で。

耳と目から車内の熱の高まりが伝わってくるこの動画。

最後の2行のメッセージが十分に伝わってきます。

 

たった30分で砂漠のような状態に。獣医師が実際に車内で行った実験

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出典:https://www.youtube.com/watch?v=JbOcCQ-y3OY

こちらも車内における温度の高まりを実証した動画。

獣医師のErnie Wardさんが撮影したこちらの動画では、ご本人が実際に車内に入って時間の経過と共に温度がどのように変化するかを録画しています。

後ろのワンボックスカー、そしてこの真夏の快晴が今回の舞台です。

注目したいのは、多くの方がやるのと同様に、4箇所の窓を少し(約10cm)空けて、いかにも息をするのには困らないような環境下でこの動画撮影されているということです。

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出典:https://www.youtube.com/watch?v=JbOcCQ-y3OY

車に乗り込んだ時点で既に約34度(94F)。この後、Wardさんは5分毎に温度の経過を報告していきます。

 

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出典:https://www.youtube.com/watch?v=JbOcCQ-y3OY

車に乗り込んで5分後。車内の温度は約38度(100F)。既に通常の気温を超えています。

 

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出典:https://www.youtube.com/watch?v=JbOcCQ-y3OY

気温の上昇は止まらず、10分後には約41度(100F)です。砂漠地帯の気温です。

 

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出典:https://www.youtube.com/watch?v=JbOcCQ-y3OY

窓は空いており、外は強い風が吹いているのですが。。。

 

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出典:https://www.youtube.com/watch?v=JbOcCQ-y3OY

Wardさんの体も悲鳴を上げており、シャツは見ての通り汗でビショビショです。

 

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出典:https://www.youtube.com/watch?v=JbOcCQ-y3OY

そして30分後には・・・なんと約46度(115F)に到達しました!

皆さん経験したことありますか、46度という気温を。

この環境に愛犬を残していくことの恐ろしさを数値をもって実感できる動画です。

スポーツ選手でも8分が限界!愛犬だったらなおさら

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出典:https://www.youtube.com/watch?v=gBTGcWUf2ts

こちらも動物愛護団体が行った実験。被験者となるのはタイラン・マシューさん。

実は彼はアリゾナ・カーディナルスのプロフットボール選手なんです!

実験開始時の外部の気温は約32度(90F)。通常の夏といったところでしょうか。

さて、強靭な肉体を持った選手が真夏日の車内でどうなるのか見てみましょう。

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出典:https://www.youtube.com/watch?v=gBTGcWUf2ts
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出典:https://www.youtube.com/watch?v=gBTGcWUf2ts

2分後、車内は36度(97F)です。

 

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出典:https://www.youtube.com/watch?v=gBTGcWUf2ts

マシューさんも汗が出てきはじめました。

 

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出典:https://www.youtube.com/watch?v=gBTGcWUf2ts

もう既に目が遠くを見ていて意識が薄くなっていく様子が分かります。

 

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出典:https://www.youtube.com/watch?v=gBTGcWUf2ts

6分後、約45度(113)にまで上昇しています。

 

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出典:https://www.youtube.com/watch?v=gBTGcWUf2ts

さすがのプロ選手もぐったりしています。。。

 

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出典:https://www.youtube.com/watch?v=gBTGcWUf2ts

8分後、気温は約49度(120F)まで上昇!体からは汗が止まりません。もはやサウナにいるようなもの。

 

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出典:https://www.youtube.com/watch?v=gBTGcWUf2ts

耐え切れなくなったマシューさん、慌てて車から出てきます。

おそらく8分といえば、コンビニで昼食を選んで、飲み物を選んで…とちょっとの買い物の間に経過する時間でしょう。

最後に愛護団体からメッセージが流れます。

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出典:https://www.youtube.com/watch?v=gBTGcWUf2ts

犬は汗をかくことができません。つまり、32度(90F)を超える車内に残された時、自らの体温を下げる方法がないのです。

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出典:https://www.youtube.com/watch?v=gBTGcWUf2ts

約40度(105F)を超えると熱射病に陥り、犬の臓器は機能不全になり始めます。

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出典:https://www.youtube.com/watch?v=gBTGcWUf2ts

8分後、タイランはドアを開けてオーブンのような環境から逃げ出すことができましたが、犬にはそれはできません。

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出典:https://www.youtube.com/watch?v=gBTGcWUf2ts
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出典:https://www.youtube.com/watch?v=gBTGcWUf2ts

もし車内に放置された犬を見たら、1秒1秒が命に関わるということを思い出してください。

そして911に通報をして、飼い主か警官がやってくるまで現場から離れないようにしてください。

プロスポーツ選手がここまで辛い状況に陥る姿に、”言わんやをや”犬であればどういう状況が待っているのか、強いメッセージが伝わります。

最後のビデオにもある通り、犬は発汗による体温調整が苦手で、また毛が体を覆っているため、体感温度は人間の比ではありません。

これからの季節、ご自身の愛犬に注意することはもちろんのこと、周りの犬友達の皆さんにもこういった事実を是非教えてあげてくださいね。

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