アートとはみんなのもの。「みんな」とは人間だけではなく、もちろん「犬」もです。
というわけで、犬のためのコンテンポラリーアートの展覧会が8月19日から20日にかけて、イギリス・ロンドンで開催されました。
世界初、犬のための展覧会
こちらの展覧会は、イギリスのデザイナーであるDominic Wilcox(ドミニク・ウィルコックス)氏と保険会社「More Than(モア・ザン)」とのコラボにより実現したもの。ペットと一緒に過ごす時間を増やそうという「More Than(モア・ザン)」のキャンペーン「Play More(プレイ・モア)」の一環として行われました。
犬のための展覧会というだけあり、犬達がただ鑑賞するだけではなく、犬達が五感を使って楽しめる作品が展示されたのが特徴です。
本当に犬達が楽しめる作品だったのか、それでは展示作品の一部を見ていきましょう!
Dinnertime Dreams

画像出典:http://www.theweek.co.uk/
「Dinnertime Dreams」というタイトルのこちらの作品は、ドッグフードのように見える1,000個以上のボールで満たされた10フィートのドッグボウル。まさに犬達にとっては夢のよう。

画像出典:http://www.morethan.com/
もちろん、ダイブ!です。笑
Catch

画像出典:http://www.theweek.co.uk/
「Catch」と名付けられたこちらの作品は、スクリーンのなかを飛び回るリアルなフリスビー追いかけて犬達が楽しむというもの。犬の視覚でも楽しめるグレー、イエロー、ブルーのカラースペクトルを使用しているそうです。
Cruising Canines

画像出典:http://www.theweek.co.uk/
こちらはオープンカーの窓をシミュレートした「Cruising Canines」。窓から顔を出すと、巨大な扇風機から送られてくる犬達の大好きな匂いを楽しむことができます。そう、「古い靴の匂い」や「生肉の香り」です!
***
デザイナーであるDominic Wilcox(ドミニク・ウィルコックス)氏は、犬の健康や幸せに繋がるような作品を企画制作するために、専門の獣医師の指導も受けています。それぞれの作品は犬に見えやすい色彩を使って作られ、犬の視線に合わせた高さに配置するといったように、鑑賞者である「犬」のために入念な準備が行われたそうです。
犬にとって遊びなどで得られる刺激というのは幸せや健康のために大切なもの。いつものお散歩と違った新たな刺激を得られる、なんとも素敵な取り組みでしたね。
▼展覧会の動画はコチラ