陣内智則さんの「ペットショップ」ネタに賛否両論、あなたはどう考えますか?

フジテレビ系列にて5月7日(土)19時57分から放送された「ENGEIグランドスラム」での陣内智則さんのネタに対して、Twitter上で賛否両論の意見が寄せられています。

 「ペットショップ」ネタ

今回、陣内さんが披露したネタは、「ペットショップ」を舞台とし、売れ残ってしまった老犬(人形)と店員(陣内さん)とが面白おかしくやり取りする定番の一人コント。

最後には売れ残ってしまった老犬を店員が引き取り、2人暮らしの様子を写したスライドショーが流れてネタが終わるといった内容で、ハッピーエンドに感動したという声と共に、ネタの途中に出てきた「売れ残った汚い老犬」「雑種は魅力ない」「いっそ保健所に連れて行って」といった表現に対して、放送直後から不謹慎なネタだとしての批判の声も届きました。

陣内さんご本人はネタの終了後に以下のようなTweetをされています。

ハッピーエンドに感動したという声

不謹慎なネタとしての批判の声

https://twitter.com/meibellv3v/status/728932129317392384

問題提起だったのか?

平成24年公布、平成25年より施行された改正動物愛護管理法により、都道府県等が、動物取扱業者(ペットショップや繁殖業者等)からの引取りを求められた場合に、その引取りを拒否できるという旨が明記されました。

第四章 都道府県等の措置等
(犬及び猫の引取り)
第三十五条
都道府県等(都道府県及び指定都市、地方自治法第二百五十二条の二十二第一項 の中核市(以下「中核市」という。)その他政令で定める市(特別区を含む。以下同じ。)をいう。以下同じ。)は、犬又は猫の引取りをその所有者から求められたときは、これを引き取らなければならない。ただし、犬猫等販売業者から引取りを求められた場合その他の第七条第四項の規定の趣旨に照らして引取りを求める相当の事由がないと認められる場合として環境省令で定める場合には、その引取りを拒否することができる。

この動物愛護管理法の改正は、改正以前には「売れ残り」の犬や猫達が、動物取扱業者によって行政へと持ち込まれることが少なからずあったということを示唆しています。また、現在も飼養放棄した飼い主による持ち込みは行われていますし、身分を隠した業者による持ち込み等も依然行われていると言われています。

Twitter上では、今回の陣内さんのネタは、そういった背景も踏まえた啓発だったのではないか?といった声も寄せられています。

ひと昔前までは、人間の身勝手により今以上に多くの犬や猫達の命が失われているという事実があっても、それが話題に上ることも少なく、仮に今回の陣内さんのネタのような内容がテレビで放映されたとしても、批判の声も多くは寄せられなかったか、寄せられていても表に出てこなかったかもしれません。

ちょうど偶然にも、日本テレビ系列で同日19時(「ENGEIグランドスラム」の少し前の時間)から放送された「天才!志村どうぶつ園」では、「ペットを売らないペットショップ」という話題が取り上げられていたことも今の空気を表現しているように思えます。

今回の陣内さんの本心や狙いは、ご本人にしかわかりませんし、表現次第では不快に感じてしまう方もいらっしゃるということは課題だと言えるでしょう。ただ、影響力のある方々が様々な形でこういった問題を扱うことにより、多くの人が問題自体を知り、それぞれに考えるきっかけになるのだとすれば、そのこと自体はポジティブに捉えても良いのかもしれません。

皆さんは、どのように考えられますか?

 

出典:Twitter、e-Gov