フジテレビ系列にて5月7日(土)19時57分から放送された「ENGEIグランドスラム」での陣内智則さんのネタに対して、Twitter上で賛否両論の意見が寄せられています。
「ペットショップ」ネタ
今回、陣内さんが披露したネタは、「ペットショップ」を舞台とし、売れ残ってしまった老犬(人形)と店員(陣内さん)とが面白おかしくやり取りする定番の一人コント。
最後には売れ残ってしまった老犬を店員が引き取り、2人暮らしの様子を写したスライドショーが流れてネタが終わるといった内容で、ハッピーエンドに感動したという声と共に、ネタの途中に出てきた「売れ残った汚い老犬」「雑種は魅力ない」「いっそ保健所に連れて行って」といった表現に対して、放送直後から不謹慎なネタだとしての批判の声も届きました。
陣内さんご本人はネタの終了後に以下のようなTweetをされています。
ネタ終わりに、批判的なコメントが多かったなぁ。
命の大切さを考え作ったけど。。
人それぞれの考えかたがありますね。
いい話で面白かったというコメントも沢山で良かった!— 陣内智則 (@jinnai_tomonori) May 7, 2016
ハッピーエンドに感動したという声
まさか陣内智則のネタを観て泣きそうになるとは思わなかった…犬ってやっぱりいいな。
— 烈龍 (@retsuryu) May 7, 2016
おかんが陣内智則の犬のコントで感動してまじ泣きしてた
— 月野うさこ (@chibiusa0728) May 7, 2016
陣内さんのワンコのネタ。ラストに泣きそうに。ワンコがやりたかったペアルック、車の助手席、海辺を散歩。夢が叶ってよかった!(p_-)
— momonnga (@momonngaaloha) May 7, 2016
不謹慎なネタとしての批判の声
https://twitter.com/meibellv3v/status/728932129317392384
陣内さんの今夜のネタは最悪だよ。ペットショップで犬が売れ残り値下げだの、10年経って保健所だのネタにするんじゃないよ。不愉快だ!
— nanami★ (@nanami_13579) May 7, 2016
陣内智則
内容が動物を商売道具としてしか考えてないもので、非常に不愉快でした。ペットショップで売られているかわいい子犬、子猫は、一生を狭いケージで子供を産むためだけに生かされてる親の子供たちです。さらに子供まで、300円の犬が高いと言わせるとは。絶句— Misaki Takahashi (@misakitakahash7) May 7, 2016
問題提起だったのか?
平成24年公布、平成25年より施行された改正動物愛護管理法により、都道府県等が、動物取扱業者(ペットショップや繁殖業者等)からの引取りを求められた場合に、その引取りを拒否できるという旨が明記されました。
第四章 都道府県等の措置等
(犬及び猫の引取り)
第三十五条
都道府県等(都道府県及び指定都市、地方自治法第二百五十二条の二十二第一項 の中核市(以下「中核市」という。)その他政令で定める市(特別区を含む。以下同じ。)をいう。以下同じ。)は、犬又は猫の引取りをその所有者から求められたときは、これを引き取らなければならない。ただし、犬猫等販売業者から引取りを求められた場合その他の第七条第四項の規定の趣旨に照らして引取りを求める相当の事由がないと認められる場合として環境省令で定める場合には、その引取りを拒否することができる。
この動物愛護管理法の改正は、改正以前には「売れ残り」の犬や猫達が、動物取扱業者によって行政へと持ち込まれることが少なからずあったということを示唆しています。また、現在も飼養放棄した飼い主による持ち込みは行われていますし、身分を隠した業者による持ち込み等も依然行われていると言われています。
Twitter上では、今回の陣内さんのネタは、そういった背景も踏まえた啓発だったのではないか?といった声も寄せられています。
陣内のネタでさ、売れなかったら保健所行きのペットショップとかふざけんなみたいなこと言ってる人いるけどさ、事実だ。笑えないとか言ってるけどさ、事実なんだよね。笑えない事実。でもそれで陣内責めんのはお門違いだからね。
— りんうさ (@Appleseed3693) May 7, 2016
3時間ほど前にたまたま見た陣内智則さんのペットショップのネタが気になって、検索したらやっぱり賛否両論だけど、保健所のくだりとかは悪質な店もあるという啓発なのかも、って思った。安易に買おうとする客も含めて。茶化してる訳じゃないのではないかなぁ。
— むーむー (@ezokko_moo) May 7, 2016
@Plymouth760 今日のを見ないまま陣内さんに脊髄反射して怒ったのですがツベで見たら、保健所というワードには皆さん陣内さんに怒りたくなる気持ちも解るのですが、彼の言いたい事は、安易に流行の純血種を買う風潮への批判とか彼の雑種犬への慈しみ、ペットショップへの批判を感じました
— 茶美_もく (@chami_moku) May 7, 2016
ひと昔前までは、人間の身勝手により今以上に多くの犬や猫達の命が失われているという事実があっても、それが話題に上ることも少なく、仮に今回の陣内さんのネタのような内容がテレビで放映されたとしても、批判の声も多くは寄せられなかったか、寄せられていても表に出てこなかったかもしれません。
ちょうど偶然にも、日本テレビ系列で同日19時(「ENGEIグランドスラム」の少し前の時間)から放送された「天才!志村どうぶつ園」では、「ペットを売らないペットショップ」という話題が取り上げられていたことも今の空気を表現しているように思えます。
今夜7時の志村どうぶつ園は…志村園長とちびが広島を散歩中にテレビ局の生放送に乱入!さらに、吉田羊がペットを売らないペットショップへ。そこには人間に心を閉ざした犬たちが…。果たして心を開くことができるのか? pic.twitter.com/noI6g4XJ8j
— 天才!志村どうぶつ園 (@shimura_zoo) May 7, 2016
今回の陣内さんの本心や狙いは、ご本人にしかわかりませんし、表現次第では不快に感じてしまう方もいらっしゃるということは課題だと言えるでしょう。ただ、影響力のある方々が様々な形でこういった問題を扱うことにより、多くの人が問題自体を知り、それぞれに考えるきっかけになるのだとすれば、そのこと自体はポジティブに捉えても良いのかもしれません。
皆さんは、どのように考えられますか?
出典:Twitter、e-Gov