熊本地方の地震で被災された皆様、心よりお見舞い申し上げます。
平成28年熊本地震で被災した飼い主さん支援として、公益社団法人Knotsによるペットと同行避難されている方々のペットを伴っての復興・自立に向けた支援活動がスタートしました。
公益社団法人Kotsとは
1995年1月に発生した阪神・淡路大震災において様々な場面で直面した「ペットと暮らす」ことの難しさと、同時に痛感した共に暮らす動物達の存在の大きさとがきっかけとなり2000年に発足、2010年には公益社団法人として認定されている団体です。人とペットとの共生に向けて、人と動物、市民と専門家等を繋ぐ「結び目」という意味を込めて「Kots」と名付けられ、「りぶ・らぶ・あにまるず」を合い言葉に、専門家の持つ正確な情報を市民に提供するためのシンポジウムやイベントの開催、行政からの委託事業等を行っています。
公益社団法人・公益財団法人 |
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一般社団・財団法人のうち、民間有識者からなる第三者委員会による公益性の審査(公益目的事業を行うことを主たる目的とすること等)を経て、行政庁(内閣府又は都道府県)から公益認定を受けることで、公益社団・財団法人として税制上の優遇措置を受けることができます。 |
「ずっと一緒にいようよプロジェクト」
「ずっと一緒にいようよプロジェクト」は、阪神・淡路大震災を経験した神戸を拠点とする公益社団法人Kotsによって、2011年の東日本大震災をきっかけに始まったプロジェクトです。ペット達を、飼い主さん達が力強く生きていくための活力を生み出す存在として捉え、被災地で頑張る飼い主さん達を物心両面から支えていければとの願いから立ち上げられました。
なぜ、人とペットは離れてはいけないのか・・・?
ペットは、誤解を恐れずに言えば、「日常」の象徴です。地震や津波で、家や仕事を失った方々が、一緒に持って来ることのできた『最後の日常』でもあるのです。若し、ペットと人を引き離してしまったら、もう一度、『日常』を失う喪失体験を余儀なくされます。更に、「こんな時だからペットのことなんて言えない」と、我慢をしてしまわれる筈です。結果として、被災者の方の見えない苦しみは、2倍、3倍になってしまいます。特に環境の変化に弱いとされる高齢者の方々への影響は、大きく懸念されます。被災された皆さんに残された数少ない「日常」が、大きく損なわれるからです。
また、ペットの存在は、人が生きていく力となります。自分の世話を必要とするペットの存在が、自立を支えることにつながります。
阪神・淡路大震災でも、ペットの居場所について、最初は議論がありました。しかし、最終的には、仮設住宅はペット可となり、ペット可の公営住宅の建設、先進的な兵庫県動物愛護センターの設立へと繋がりました。
この活動は、直接的にペットを保護することを目的とはしていません。ペットを護る役割を負う飼い主さんを支えるものです。私達は、このような時でも小さな命を守ろうとする、ひとりひとりを支えたいのです。出典:http://knots.or.jp/corporation/2016/04/zutto-kumamoto/
みんなの想いを届けよう!
公益社団法人Kotsのホームページでは、熊本地震で被災された飼主さんを応援するためのバナーやFacebook用背景画像が公開されています。
『ずっと一緒にいようよ』 募金
公益社団法人Kotsのホームページでは、『ペットといっしょに避難出来る場所や、いっしょに入居できる仮設住宅・震災復興住宅の整備のお手伝い』に目的を絞った『ずっと一緒にいようよ』 募金の受付も開始されています。
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熊本地震の発生から約10日が経ち、今後は人命救助や物資を中心とした緊急支援はもちろんですが、被災地の皆さんの生活再建に向けた支援も必要となってきます。
皆様の中長期的なご支援をお願いいたします。