熊本地震の被災ペット達へ、トリミングカーを活用した支援活動がスタート

熊本地震の発生から、約2ヶ月が経過しました。

避難生活も長くなり、気候的にも暑くなってきたなか、ペットの飼い主さんにとっては嬉しい支援活動がスタートしました。

トリミングカーを活用した巡回ペットケア

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益城町 総合体育館避難所内にあるペットの一時預かり施設「ましきワンニャんハウス」に到着したこちらの車は、一般社団法人  日本ペットサロン協会から派遣されたペットのトリミングカー。

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車内にはペットのトリミング施設が完備されており、要請のあった地域を巡回し、各避難所に隣接するペットの一時預かり施設でのケアトリミングをはじめとした支援を行います。

トリミングカーの機動性を生かした支援活動

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この活動は、熊本県動物救護本部の活動をサポートしている環境省動物愛護管理室、熊本の避難所でペットの一時預かり施設を運営する各団体からの呼びかけを受けてスタートしました。

まだ水道が復旧してない地域や近隣のサロンや病院が機能してない地域にお住まいの方々、ケア施設に連れていけない方々のために、トリミングカーの機動性を生かした支援活動を行います。現地の事情に詳しい地元のトリマーの皆さんが協力して、トリミングカーの管理とケア支援の現地窓口にあたります。

愛犬達のストレスと飼い主の皆さんの負担を減らす

トリミングカーでは、季節やそれぞれの愛犬達の状態に合わせたケアを行い、愛犬達のストレスを極力少なくすることで、避難生活を余儀なくされている飼い主の皆さんの負担を減らすことを目的としたケアトリミングを実施します。デザインカットやカラーリングなどを希望される方には近隣のサロンを紹介いただけるそうです。

なお、支援活動を継続して行うため、また支援する側のトリマーの皆さんも被災していることを考慮し、当面は有償(支援価格)での活動となる予定です。

「ましきワンニャんハウス」で行われた第一回目の活動では、3名のトリマーさんにより、7頭の愛犬達へのケアトリミングが行われました。今後は毎週木曜日にケアトリミングを行う予定です。

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こちらの活動に際し、日本ペットサロン協会 理事長の田中 健司(たなか けんじ)氏は「トリミングというペット達のQOL向上に不可欠なサービスの提供を通じて、ペットと飼い主の皆さんが一日も早く笑顔を取り戻してくれることを祈りつつ、支援を続けていきたい」と述べられています。

避難生活が長引くなかでのこういった支援活動は、被災されたペットや飼い主の皆さんにとっての大きな心の支えになることでしょう。

なお、こちらの活動にご協力いただける熊本周辺のトリマーの皆さん、トリミング備品・消耗品等をご提供いただけるメーカーや問屋の皆さんがいらっしゃいましたら、日本ペットサロン協会事務局までご連絡をお願いします。