3月11日の東日本大震災から5年が過ぎようとしています。
このような災害時に活躍するのは、災害救助犬。地震や台風、土砂崩れなど災害で行方不明になっている人を優れた嗅覚で捜索するために特別に訓練された犬たちです。
実は、そんな災害救助犬にウェアラブル端末を装着する、「サイバー救助犬」というプロジェクトがあるのをご存知でしたか?東北大学が進めるこのプロジェクト、一体どんな内容なのでしょう。
災害救助犬+ウェアラブル端末で可能性を広げる
出典:http://www.rm.is.tohoku.ac.jp/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC%E6%95%91%E5%8A%A9%E7%8A%AC/
「サイバー救助犬」は、現在活躍している災害救助犬に、GPSなどを搭載したバッグパック型のウェアラブル端末を装着して、さまざまなデータを計測して救助に役立てるというもの。
東北大学の研究発表を掲載したウェブサイトによると、
15kg程度の災害救助犬にも装着可能な計測装置の開発を行いました。犬の動きを妨げないように各種機器を配置しています。カメラ、GPS、IMU、気圧センサのデータを記録し、無線でリアルタイムに映像などのデータをハンドラのタブレットPCなどの端末に配信することが可能になっています。
とのことです。
また、サイバー救助犬が災害現場を捜索中に、位置情報や映像をタブレット端末にリアルタイムで送信することもでき、情報に基づいた迅速な救助に役立てることができるとのこと。
運用開始までもう少し!
すでに研究の中心となっている東北大学・大野准教授は、年内にも日本救助犬協会(Japan Rescue Dog Association)にバックパック型端末に貸し出す予定とのことで、実際の現場で活躍するのはもう少し先のようです。
近い将来、災害現場でも活躍する「サイバー救助犬」。今後の動きに目が離せません。