【第1話】グラフィティアーティストAZI(アジ)が許せないこと

「オレさ、飼ってる犬に暴力振るうヤツとか、犬捨てちゃうヤツとか、ホント許せないんだよね。」

この物語の始まりは、グラフィティアーティストAZI(アジ)のそんな一言だ。


AZI(アジ)|プロフィール

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グラフィティアーティスト・アートディレクター

「グラフィティ=落書き」ではなく、「グラフィティ=楽描き」というコンセプトのもと、ジャンルの壁を越えて様々な分野で活躍中のアーティスト。多数のフェスでのライヴペイント、アーティストやスポーツ選手とのコラボレーション、ミュージックビデオや映画でのアート参加など多方面で活躍中。最近では、オーストラリア出身のポップパンクバンドファイブ・セカンズ・オブ・サマー|5 Seconds Of Summer、通称5SOS(ファイブ・ソス)の来日公演におけるメインビジュアル制作など、活動の幅を世界に広げている。詳しいプロフィールや作品はこちらから


2015年末、原宿某所。

それは本当に偶然だった。

『INU MAGAZINE(イヌマガジン)』代表である私と編集長である高橋が、ドッグアパレルブランド”Kelty by Utility”の親ブランドである“Utility”代表の浜中 健太郎氏の誘いにより参加した忘年会。

about
出典:http://kelty-ut.com

浜中氏からそれぞれを紹介されたものの特に会話という会話をするでもなく迎えた会の終盤、おもむろにAZIが私たちに発した一言が、先述した言葉だ。

私たちが向き合い方を決めかねていた、”犬”を取り巻く社会的課題の数々。

それらの課題に対して、ペット業界とは全く関係のない世界で生きている一人のアーティストから発せられたストレートな一言は、いまでも忘れられない。

「オレさ、飼ってる犬に暴力振るうヤツとか、犬捨てちゃうヤツとか、ホント許せないんだよね。」

これだ。と思った。それは直感だった。

彼のその言葉を、彼の最も得意とするグラフィティアートのカタチに落とし込んで、世の中に発表してもらいたい。

それによって、従来のペット業界や保護活動等を行う方々によるアプローチでは声が届かなかった人達が、犬を取り巻く課題の存在を知るキッカケになるかもしれない。

課題は知っていても動き出せずにいた人達が、動き出すキッカケになるかもしれない。

今、自分達の心が動かされたように。

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AZIは続けた。

「酒の席から何かを始めるのってなんか許せないから、年明けすぐに改めて集まろう。」

そうして、2015年はすぐに過ぎ去り、『INU MAGAZINE』リリースまで1週間を切った2016年1月6日。

代官山某所にて、”酒の席でない場所”から、正式にプロジェクトがスタートすることになる。

私たちは、半分寝ぼけながらも好奇心に心は踊っていた。

 

つづく