犬を迎える心構えもでき、信頼できるショップやブリーダーと出会え、いよいよ愛犬を家族に迎えることになった場合、どんな準備が必要になってくるのでしょうか?
今回は前回に引き続き、子犬を迎えるために用意したいグッズについてお話しします。
子犬の居場所となるケージ(サークル)とベッド
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まずは、子犬が安心して寝たりくつろいだり、食事をするためのケージ(サークル)を用意してあげましょう。
併せて、ケージ(サークル)に入る大きさのベッドも必要です。ベッドの代わりに毛布を使っても良いでしょう。タオルを使うときには、子犬がビリビリにしてしまって、ほつれた糸を飲み込んだり、爪を引っ掛けてしまわないように確認しながら使うことが大切。そういったところのケアも飼い主さんの務めです。
トイレ用品(トイレトレー・ペットシーツ・消臭剤)
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室内飼いの愛犬のマストアイテムであるトイレ用品。中に吸収体の入っているペットシーツをトイレトレーに固定して使うのが一般的ですが、子犬のうちはトイレシーツをおもちゃ代わりにビリビリにしてしまうことや食べてしまうことも多いので、布製の洗って繰り返し使えるトイレシーツがオススメです。ペットシーツ以外のところに粗相してしまったときのために、消臭剤も用意しておきましょう。においが残ったままにしておくと、同じ場所にまた粗相してしまうこともあります。
フードと食器、おやつ
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最初は子犬を迎えたペットショップやブリーダーで食べていたものと同じフードを購入するのが良いでしょう。
食器はフード用と水用とを用意します(同じものを使っても特に問題ありません)。ステンレス製や陶器製のもののほうが、重くて安定感があり、かじられる心配も少ないので安心です。プラスチック製の食器は、かじってアレルギーを起こす犬が稀にいるので避けたほうが良いでしょう。食器は毎回きれいに洗い、人間の食器とは区別するようにしましょう。
なお、子犬のうちは、フードと水をいつでも食べたり飲んだりできるように置いておくのではなく、飼い主の皆さんから直接あげることによって関係性の構築やトレーニングの機会とします(こちらの詳しいお話は改めて)。適切な量のフードや水を摂取しているかの確認にも繋がりますし、やはり顔を見ながらの食事は良いものですよ(笑)。
トレーニングやしつけのご褒美として犬用のおやつを用意しても良いでしょう。ただし、主食や間食としてではなく、あくまでも「ご褒美」として少量を与えるものなので、与えすぎには注意しましょう。普段のフードを「ご褒美」として使っても問題ありません。
おもちゃ
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子犬がかじったり、引っ張りっこをするのに使える布製のぬいぐるみや、追いかける楽しさがあるボール状のおもちゃなど、犬の習性に合わせた色々なおもちゃがあります。隠れたトリーツ(おやつ)を探すことで頭を使ったトレーニングにもなる「知育玩具」というおもちゃもあります。すぐに壊れてしまいそうなものや、飲み込んでしまいそうなものは避けましょう。
キャリーバッグやクレート(バリケン)
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愛犬とのお出かけや旅行、動物病院に連れていくときなどに必要となります。軽い素材でできたキャリーバッグと、ハード素材でできたクレート(バリケン)とがあります。
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クレート(バリケン)は室内でハウスとして使用することもできます。緊急時や災害時に慌てることのないように、子犬のうちからクレート(バリケン)に入ることに慣れさせておきましょう。
首輪(カラー)とリード
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子犬のお散歩トレーニングを開始する頃には、首輪(カラー)とリードを用意しましょう。いろいろな素材や形のものがありますが、子犬のうちは柔らかくて軽いものが良いでしょう。
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テリアスではお散歩トレーニングにはハーフチョークを用いています。首輪(カラー)には、飼い主の名前や電話番号を書いた迷子札や鑑札(畜犬登録の際にもらう)をつけておきましょう。
グルーミング・グッズ
「グルーミング」とは、ブラッシングやシャンプー、爪切りや歯磨き、耳掃除などの愛犬のお手入れのことを指します。ブラシ類には色々なタイプがあり、毛質の種類で使い分けます。シャンプーやリンスは犬専用のものを使いましょう。
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初めて愛犬を迎えるにあたっては、揃えるものが多くあり大変に思えるかもしれませんが、犬と暮らす上では、ある程度の経済的な余裕が必要なこともまた現実です。
愛犬に過ごしやすい環境を用意してあげて、健やかに楽しい生活を過ごしていくためには、愛犬を迎えるためのグッズ選びもしっかりと行ってあげましょう。
監修:園田 瑛一(ソノダ エイイチ)|テリアス統括マネージャー
1982年、イギリス・ロンドン生まれ。生まれた時から犬のいる生活。2歳の時に愛犬の上にソファーから落ち、目の上を噛まれたことで、犬歯の強さを知る。
4歳の時に日本に帰国し、慶應中学時代に出会ったドッグス・プロショップ「テリアス」創業者の早河清五氏の犬の飼い方・しつけ方に惹かれ、1999年に17歳でテリアスに入社。22歳まで早河氏のもとでトリマー・パピートレーナーとしての修業を積み、2004年に22歳で単身渡英。イングランド南のブライトンにてグルーマーとトレーナーの仕事を経験した後に日本へ帰国。2014年より統括マネージャーとしてテリアスへ復帰。