現在、インターネットサイトChange.orgで、カリフォルニア州での闘犬に関する署名活動が展開されています。
「Make being a spectator at dogfights a felony(闘犬観戦者を重罪に)」と題された署名活動では、カリフォルニア州における闘犬観戦の処罰をより厳しいものにするよう求めています。
アメリカでは古くから闘犬が賭けの対象として娯楽の一つとされてきましたが、動物愛護の観点から現在では全州で闘犬の運営は重罰対象となっています。
現在、カリフォルニア州では闘犬を目的とした犬の飼育や所有については重罪指定されている一方で、観戦者については罰則は軽いのだそうです。
very rarely, they can be jailed for up to one year. More often, they face fines up to $5,000.
とあるように、観戦者が処罰されることはほとんどなく、されたとしても最大5,000ドル(約53万円)の罰金を求められるだけで、一回の賭博でもっと大きな利益を得ることもある闘犬賭博者にとってはあまり効果がないのです。
闘犬の運営に対する処罰も必要ですが、それを求める需要がある限りは闘犬が無くなることはないと考えられます。
Making spectating a felony would increase the maximum jail time to 3 years, and the fine would increase ten-fold, up to $50,000.
今回の署名活動では、観戦者に対しての刑罰を「懲役3年以下、罰金50,000ドル以下(約530万円)」まで罰則を厳しくすることを求めています。
日本でも闘犬の歴史は古く、特に高知県の土佐犬は有名で、現在でも闘犬が続けれられています。
一部の自治体では禁止されていますが、東京都、神奈川県、富山県、石川県、北海道で闘犬取締条例が施行するに留まっており、罰金も10万円以下と少額です。(北海道は土佐犬については許可)
Chnage.orgでの署名活動は20万人の目標に対して18万人超の賛同者(2016年5月3日現在)を得ています。
闘犬には伝統文化という側面もあるものの、犬同士が傷つけ合うことを娯楽や賭け事の対象として提供することは、動物愛護の観点からも社会が許容しない状況にあるということが分かります。
参照:Change.org ” Make being a spectator at dogfights a felony(闘犬観戦者を重罪に)“