日本ではお散歩中の愛犬のトイレの後は飼い主さんが綺麗にして持ち帰るのが当たり前ですが、世界を見渡すとふんの持ち帰りマナーが浸透しておらず、苦労している地域も多いようです。
飼い主さんに持ち帰ってもらうために「そこまでやるの!?」という各国のふん対策をご紹介します。
犬のふんを集めて金塊ゲットのチャンス!(台湾)
出典::http://www.shapeways.com/product/CY5YCCCRS/lucky-golden-poo?optionId=55291536
2011年に台湾・新北市で行われたキャンペーンは犬のふんを集めれば宝くじがもらえるというもの。
宝くじに当選すると、6万台湾ドル(約20万円)の金塊などがあたります。
キャンペーンには4,000人以上が応募し、1万4,000袋以上のふんが集まったとのことで、予想以上の効果があったそうです。
ふんが金になるとは昔話に出てきそうなお話です…。
監視カメラで地の果てまで追いかけます(パリ)
出典:http://onlinereadingtime.com/this-adorable-experiment-lets-dogs-take-pictures-of-their-owners-for-a-change/
パリ南東部にある町モントローフォーヨンヌでは、既存の監視カメラを活用したふん対策を打ち出しました。
最新のテクノロジーを駆使したわけではなく、監視カメラを利用してふんを残して去った人を特定、追跡するというもの。
市長によれば「スピード違反の車を撮影するのと同じ」ということで、プライバシーの侵害にはあたらないと考えているそうです。
実際にカメラで画像を解析するスタッフはとても大変そうですね…。
ふんを持ち帰るか街の清掃活動か、さぁどっち?(マドリード)
出典:https://holyokesun.wordpress.com/2012/05/25/citywide-clean-up-makes-holyoke-shine/
ふんを持ち帰るのさえも面倒な人にとって、街の清掃はずっと面倒くさいはず。
そんなことを考えたのか、スペインの首都マドリードでは「ふんを残した者は街の清掃活動を数日間行うか、最大1,500ユーロ(約18万円)の罰金」という新たな取り締まりを行うと発表しました。
対象となるのは最もふんの放置がひどい2つの地区で、地元警察が取り締まりを行います。
面倒くさいことの罰がもっと面倒くさいこと、というのは効果があるのか今ひとつ分かりませんが、これからの動向が気になるところです。
犬のふんからDNA採取(ロンドン)
出典:http://www.huffingtonpost.com/2015/12/29/pet-science-quiz_n_8633166.html
昨年ロンドン東部のバーキング・アンド・ダグナム区が発表したふん対策はDNAを活用したものというから驚きです。
同地区では、動物病院で愛犬の口の中の粘膜を採取する運動を推進しており、登録がない犬は地区内の公園に入れないそうです。
そのためDNAサンプルの採取が容易で、また今後引っ越してくる犬にもDNA検査を義務付け、入居条件の一つにするとのこと。
ちなみに今回のプログラムでDNA検査を請け負うストリートクリーン(streetkleen)社によれば、「既にアメリカで同様の取り組みを実施、犬のふんを90%以上削減させた実績がある」とのことでその効果は折り紙つき。
ルールを守らない飼い主は罰金80ポンド(約12,000円)を支払うことになっており、街の清掃費用に充てられるそうです。
犬のふんからDNAサンプルとは、ジェームズ・ボンドもびっくりの対策ですが、こうした取り組みにより、飼い主さんがきちんとマナーを守ってくれるようになることが望まれます。