以前『INU MAGAZINE(イヌマガジン)』でも紹介した「犬への読み聞かせにより子供の読む能力が向上する」という研究。
あの論文が示した効果が一つの形となりました。
間違えることを恥ずかしがって音読に消極的になってしまう子供にとって、犬は良い練習相手になってくれるだけでなく、その結果「読む能力」が向上するというものでした。
読み間違えがどうしても多くなってしまうのが、他国からアメリカに移民してきた英語が母国語ではない子供たち。
そんな移民児童の学力が犬への読み聞かせによって実際に学力が向上したとのニュースが報じられています。
舞台となったのは、ニューヨーク市のスパニッシュハーレム地区にある第57公立小学校。
中南米からの移民が多いこの小学校に、去年の10月から学習支援犬のIzzyがやってきました。
Izzyが来た当初は小学校3年生の読字能力は基準値を下回っていましたが、今年の5月初めまでにほぼ全員が基準値を達成、または超える水準まで学力が向上したのです。
出典:http://www.reuters.com/video/2016/05/16/therapy-dogs-help-new-york-immigrant-kid?videoId=368522860
メキシコからの移民である女の子は
Izzyは私の話を聞いてくれるから大好き。間違ってもからかったりしないしね。
と正に論文が示す犬の効用が発揮されているようです。
ニューヨーク市では以前から読字学習支援犬を導入しており、主に幼稚園から小学校3年生までの子どもたちが対象で、175人の子どもたちが支援犬に支えられて勉強をしています。
まだまだ効果の実証には時間がかかるかもしれませんが、一つの成功事例ができたことは大きな前進と言えるでしょう。そして犬の社会的な価値を証明し、移民してきた子ども達の自信にもつながるこういった取り組みが積極的に広がっていくことを願いたいですね。
参考:REUTERS
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