配信を開始したアメリカやオセアニア、ヨーロッパ各国で社会現象を巻き起こし、ついに日本でも公開された『Pokémon GO(ポケモンGO)』が、犬助けに一役買っているというニュースを2つご紹介します。
『Pokémon GO』は、位置情報を活用することにより、現実世界そのものを舞台として、ポケモンを捕まえたり、交換したり、バトルしたりするといった体験をすることのできるゲームです。
このゲームはモニターの中だけで完結せず、プレイヤーは実際に家の外に出てポケモンを探したり、他のプレイヤーと出会ったりしながら楽しむことができます。元々『ポケットモンスター』シリーズは、ポケモンの交換やバトルといった要素によってプレイヤー同士が繋がる、ゲーム内で閉じないことを大事にしてきたゲームです。
『Pokémon GO』は、そんなポケモンの世界を更に拡げ、これまで以上にリアルとバーチャルを行き来しながら楽しむことのできるゲームになります。『Pokémon GO』は、AndroidとiOSにて、2016年サービス開始予定です。
基本プレイは無料、アイテム課金有りのサービスを予定しております。
1. 傷ついた犬を救った家族
出典:http://www.wymt.com/content/news/Family-playing-Pokemon-Go-saves-injured-dog-387301771.html
ケンタッキー州・ハーラン郡の3兄弟と母親が『Pokémon GO(ポケモンGO)』をプレイしながら家の近くの線路に沿って歩いていたところ、撃たれて尻尾と耳の一部を失ったビーグル犬に遭遇。
もちろん3兄弟が探していたのは傷ついた犬ではなくポケモンでしたが、そのビーグル犬は3兄弟の家で一晩看病された後に、ハーラン郡のアニマルシェルターが手配した動物病院へと搬送されました。
ビーグル犬を救うために持てる医学知識の全てを注いだ看護師の技術は、ポケモン用語でいうところの「効果は抜群だ!」だったそうで、しっぽを失い銃創に苦しみつつも快方に向かっているそうです。
ポケモンの元の主人公にちなんで「Ash Ketchum(※日本名:サトシ)」と名付けられたこちらのビーグル犬は、治療が済み次第3兄弟の家族として引き取られる予定ということです。快復をお祈りします。
2. アニマルシェルターの画期的なアイデア
続いてこちらの舞台となったのは、アメリカ・インディアナ州の「Muncie Animal Shelter」というアニマルシェルター。
こちらのシェルターのFacebookページにて、『Pokémon GO(ポケモンGO)』をプレイしてポケモンを探すついでにシェルタードッグ(保護犬)の散歩をしようと呼びかけたところ、数千のいいね!がついたり万単位のシェアがされ、実際に犬の散歩をしたいとやって来る人が後を絶たなかったとのこと。
どうやら「『Pokémon GO(ポケモンGO)』をプレイしたいけど、いい大人がゲームをしているのが恥ずかしい…」という心理を突かれた人たちが、犬の散歩をしている振りをしようと訪れたようです。
出典:https://www.thisdogslife.co/genius-animal-shelter-gets-pokemon-go-players-to-walk-its-adoptable-dogs/
更には嬉しい想定外の事態として、最初は散歩する振りをするために借りた人達の多くが、犬と散歩しながら『Pokémon GO(ポケモンGO)』を一緒にプレイすることで犬への愛着が湧き、新しい家族として “ポケモン・ドッグ” を迎え入れるというケースが続出したそうです。
当初はやや不純な動機(?)なので賛否両論もあったようですが、引き取られていった犬達が新しい家族から愛情を持って育てられるのであれば、とても良いお話ですね。
もし日本でも同じようなことがあれば、くれぐれもゲームに熱中しすぎて犬が逃げ出した…といったことのないように気を付けて楽しみましょうね!