2016年4月14日、最大震度7を観測する熊本地震が発生いたしました。被害状況はすべてわかってはいませんが、被災地の皆様のご無事をお祈りしています。
いつどこで起こるかわからない地震などの災害。そのために愛犬家である私たちが備えておくべきことを改めてチェックしておきましょう。
(1)5日分の食事と水(愛犬用)を持っておくこと
東日本大震災が発生した当時、スーパーやコンビニからは食べ物が消えました。また、道路などインフラが機能しない場合買い物に行くことすら困難になります。
ただでさえストレスを感じる時だからこそ、いつもと同じ食事を与えたいものです。
動物用の支援物資は人よりも少し遅れがちですので、最低でも5日分は確保しておきましょう。
また持ち運びしやすい食器などもありますので、合わせて用意しておくといいでしょう。
(2)常備薬を持っておくこと
動物病院も被災する可能性があります。普段から服用している薬などがある場合は、獣医師さんと相談をしてストックを用意しておくといいでしょう。
(3)リードを持っておくこと
避難所のほとんどでは室内に愛犬を連れ込むことはできません。
外にリードでつなぎとめておくことも想定して、リードを必ず用意しておきましょう。
(4)狂犬用ワクチン接種済み証明書を持っておくこと
避難所によってはワクチン接種の証明がない犬の受け入れを断る場合があります。
「ワクチン接種を受けているのが当たり前」ではありつつも、周りの避難者を安心させるためにも、コピー等を必ず用意しておきましょう。
(5)トイレシートを持っておくこと
愛犬家にとっては気にならないことでも、周りには気になる方もいらっしゃるでしょう。
避難所の衛生環境を守るためにもトイレシートも数日分用意しておくこと、また普段からトイレシートに便をするようにしつけておくようにしましょう。
(6)「東日本大震災における被災動物対応記録集」のチェック
東日本大震災発生時の動物の被災状況や各自治体の対応について非常に細かくレポートされています。
被災してから何日目に支援物資が届いたのか、避難所のペット受け入れ状況はどうだったのか、被災時に行政や支援団体は何をしてくれるのか、事前にきちんと読んでおき、自分が何を用意しておくべきか予め想定しておくことが重要です。
レポートはHPで公開されています。年に一度必読の記録集です。
(7)ペットの防災手帳のチェック
愛犬のプロフィールを事前に記載しておけば、行方不明になった場合に正確な情報提供が可能です。
また、地震が発生した時の注意点等が書いてあるので、混乱した現場でも冷静な判断を下すことができます。
お住まいの自治体で防災手帳の発行をしているか確認しておきましょう。
もし発行していない場合は川崎市などがHP上で公開していますので、活用しましょう。
(8)動物用マイクロチップの検討
動物用のマイクロチップを事前に愛犬に埋め込んでおくことで、万が一行方不明になった場合でも、保護された先であなたの登録情報を読み取ることができます。
一日も早く再開をするためにも、マイクロチップを検討してみては如何でしょうか。
動物病院によって費用は異なりますが、数千円から1万円程度で施術してもらうことができます。
(9)犬用ブーツを持っておく
大型犬になると飼い主さんが運んでいくことが困難です。
地震でガラスの破片などが地面に落ちている中、愛犬が安心して道を歩けるよう犬用のブーツを用意しておくと良いでしょう。
(10)持ち運びしやすいサークル/ゲージを用意する
ペット同伴で入室できる避難所の場合、小型犬であれば他の方に迷惑をかけずに一緒に生活できるかもしれません。日頃から持ち運びしやすいペットゲージ・サークルがあると良いでしょう。
特に避難所の場合、一緒に避難されてきた人迷惑をかけないようにきちんとサークルに入れることがマナーです。
まとめ
今回紹介したポイント以外にも、ビニール袋やタオル、雑巾なども余裕があれば準備することや、ストレス軽減用におもちゃの用意があっても良いでしょう。
ただし、緊急避難の際は少しでも荷物を減らしておくことが重要なポイントでもあります。そもそも、あなたの命を守らなければ愛犬の命を守ることもできません。
日頃から備えておくことでいざというときに、大切な愛犬の命を守ってあげることが出来ます。