みなさん、伊藤若冲という画家をご存知ですか?
伊藤若冲は江戸時代中期から後期に活躍した京都の画家です。実家の青果物問屋を受け継ぎながらも絵を描き続け、40歳で隠居した後は画家として生活、84歳で亡くなりました。
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今年は伊藤若冲が生まれてから300年という記念すべき年ということで、上野にある東京美術館で「生誕300年記念 若冲展」という展覧会が行われています。
若冲の絵は世界中に散らばっており、また個人が所有している作品や宮中などに保管されていて普段は見ることのできない作品が多くあります。
その一つが「百犬図」という作品です。
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「百犬図」が描かれたのは若冲が亡くなる一年前、1799年です。
仔犬達が戯れる姿が繊細なタッチで描かれており、80歳を超えてから描いたとは思えないほどの細かい線と濃淡です。
そして一見同じような仔犬がたくさんいるようで、よく見てみると皆違う模様や色を持っています。
一頭一頭の違いを探しているだけでゆっくりと時間をかけて楽しめる作品です。
今も昔も変わらない犬に対しての人々の愛情、江戸の想いに触れることができますね。
ちなみに作品名は「百犬図」ですが、実は59頭しかいません。是非数えてみてください。
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若冲展は5月24日(火)まで開催されています。ただし、「百犬図」の公開は5月8日(日)までなのでご注意下さい。