日本のペットマーケットで育った洗練されたドッグアパレルやグッズブランド、美容ブランドやグルーマー達が集まり、「愛犬と愛犬家とのより豊かな暮らし」の実現を目指す “Dog Fashion & Beauty Week” 。
そんな “Dog Fashion & Beauty Week” のキーパーソン達のストーリーを紡ぐインタビュー企画「KEYPERSON’S STORY」。
今回は、ドッグウェアブランドとして圧倒的な人気を誇る株式会社きゃんナナ取締役の高橋昭文さんにお話をお聞きしました。ブランドのこだわりとその背景にあるストーリーとは?
株式会社きゃんナナのこれまでの歩み
(編集部)ブランドの歴史について教えてください。
うちは「きゃんナナ」という会社なんですけども、コンセプトとして掲げているのは「笑顔になれるものづくり」ですね。”笑顔”というところをキーワードにして、ものづくり・サービスを提供させてもらっています。
前身である「ナナくろ」からスタートして、それがちょうど20年前になります。
「きゃんナナ」にブランド名を変えて、株式として立ち上げたのが17年前、1999年ですね。愛犬家の方の笑顔、ワンちゃんにかわいいお洋服を着せてあげることで引き出すものがありますので、そこをめがけてうちもデザインさせてもらってるんです。
20年前っていうところになるとそういう文化ってものが定着してない中だったので、うちのデザイナー、うちの代表になるんですけども、飼ってたワンちゃんに対してのお洋服っていうところからスタートして、まずは自分の飼ってるワンちゃん、一緒に暮らしてるワンちゃんに対してお洋服を作って、それを寒いからっていうところで着せてあげて、というところからスタートですね。
実際それを着せて散歩とか行くと、「なんか服着てるで」と(笑)「えぇー!」みたいな。そういう違和感を持った目で見られてたってことは聞いてますね。「あのお洋服うちの子にも着せてあげたい」と。町内の中からそういうのが広がっていったっていう、もう本当に横の人とかご近所でワンちゃん飼ってはる方。当初雑誌とかが今のミックスが多くて、トイプードルとかチワワとかそういう感じでもなく、ミックスの子に着せてあげるっていうのが多かったです。
デザイナーも、シーズーを愛犬家としてずっと飼っておりまして、「ナナくろ」ってところから「きゃんナナ」に変わったってところも、実際シーズーを迎え入れること、「きゃんこ」って子を迎え入れることで、「きゃんナナ」の「きゃん」になったていうところもありますので。
今度はシーズーの子に対して、うちの子に対して、かわいいお洋服どのようなものがいいかなっていう目線でデザインをしていったっていう形にはなりますね。
犬との接点が結んだ、きゃんナナの縁
(編集部)高橋さんは、どういうご縁で「きゃんナナ」へ?
私自身ワンちゃんとの関わりは、小学生の時にうちでトイプードルですね、ホワイトの子を2頭飼っておりまして、そこからワンちゃんに対する意識はありました。
ただもちろんその時は、お洋服を着せるとかファッション・アパレルがあるっていうことはもちろん全然知らなかったですし、どっちというと趣味で打ち込んでいたサッカーの方とかで取り組みをさせてもらってたってところがありまして。
学生時代は本当にスポーツ一本で打ち込んでたっていうところがありまして、いざ社会人になった時に、まずペット業界に入ってないっていう状況だったんですけども、堀江の方の家具販売店の方で営業という形で社会人生活をスタートさせたというところがございますね。
4年ほどそこで商売ってところを学ばせてもらって、そこから縁があって、実はうちのデザイナーが親戚にあたるんです。そういうところで、きゃんナナを手伝ってくれないかというオファーをいただきまして、そこから今きゃんナナでお仕事させてもらっておりますね。
私自身ですね、企画営業という形で、どういうお洋服が今後必要かってところももちろん考えていきますし、世の中のトレンドをしっかりキャッチして、それをしっかりデザイナーに伝えてより良いものを作っていくっていうパイプ役って形でお仕事させてもらってますね。
「これだ!」っていうのを常に意識してるわけじゃ正直ないんですけども、ブランドコンセプトの「笑顔」ってところですよね。それが自分の仕事のスタンスにも繋がっておりまして、いかに笑顔になってもらえるのか、笑ってもらえるのかっていうところを考えて、商品のことだったりサービスのことを考えております。
愛犬家を”笑顔にする”きゃんナナのドッグウェア
(編集部)「きゃんナナ」を象徴するアイテムは?
きゃんナナといえばこういうもんだよっていうのがあるとすれば、フリフリ系なワンピースっていうところが一番”きゃんナナらしいね”と言われるところにはなっておりまして。
カラーリングで言ったらコーポレートカラーがピンクなので、その辺りで女性の心をくすぐるようなワンピースアイテムなんかは、非常に充実しているんじゃないかなっていう風に考えております。
もちろんそれだけのアイテムでは愛犬家の方に楽しんでいただけないので、そこを残しながらも、トレンドもしっかりキャッチしながら、デザインには反映させておりますね。
僕らで今トレンドとして感じているのは、「ミックス感」っていうところを非常に大事にしておりまして、何かと言いますと素材のミックス感ですよね。例えばコットンとチュールの組み合わせだったりとか。
いい素材をミックスさせることで、よりデザインが引き立つっていうところをすごく最近は感じておりますので、そのあたりが、ここ最近のトレンドにはなるんじゃないかと考えてますね。
きゃんナナが目指す、未来のブランドのかたちとは?
(編集部)ブランドとしての将来の目標を教えてください。
当面の目標というところで言いますと、ブランドとして、日本の代表として世界にチャレンジしたいなって気持ちはすごく持っています。
現在台湾で販路を拡大していこうと。台湾の愛犬家の方にもきゃんナナを知っていただこうという動きもさせてもらっています。
それがもっともっと幅広く展開していければ、世界中の愛犬家の方に楽しんでもらって、そこで笑顔が生まれてくるんじゃないかなと思いますので、当面の目標はそこになってきますね。
***
20年前からドッグウェアを手がけ、現在でも愛犬家から高い支持を集める「きゃんナナ」。
愛犬家を笑顔にすることをコンセプトとして生み出されるプロダクトは、いまでは海外でも人気を集めています。
かわいいドッグウェアの先駆けとなり、続々と流行をつくりだしている「きゃんナナ」のブランドはこれからも愛犬家のみなさんを笑顔にするのでしょう。
第6回Interpets(インターペット)では、“Dog Fashion & Beauty Week” ゾーン内にブースを構え、“DECONANA(デコナナ)”という企画を行うとのこと。お気に入りの服をご自身の手でプロデュースできる限定企画なので、「愛犬のために世界に1着の洋服を作ってみたい!」という方は是非チェックしてみてくださいね。