先月、イギリスの愛犬家を震撼させる事件が起きました。その日の夜、バス運転手のアモスさんがいつものように終点の停留所に着いてバスの中を確認すると、なんと車いす席のエリアにスタッフォードシャー・ブル・テリアが悲しげに座っているではありませんか。
どうしてバスが走っている間に誰も気が付かなかったのが疑問ですが、アモスさんはこれを「置き去り事件」としてすぐさまFacebookでわんこの写真を掲載しました。
この悲しそうな顔が泣ける!
Owner left dog on bus in Leytonstone last night. Saddest picture. Please spread the word. pic.twitter.com/zVx1YrPpR4
— louiseglazebrook (@darlingdog) 2016年4月29日
アモスさんが投稿した写真は瞬く間に拡散され、その間にも「犬を置き去りにするなんてひどい飼い主だ」などといった飼い主への非難が殺到。アモスさんは「飼い主が見つかるまでうちに連れて行こうと思ったけど、怯えてしまって全然動かないんだ。」と語っていました。
その真相は?
それから数日後、真相がはっきりします。この事件がインターネットで拡散されたことで記事が飼い主の目に止まりました。飼い主のパウリーナさんは「お散歩中にほんの一瞬でいなくなってしまって…血眼で探した結果、インターネットのニュースに行き着いたんです」と言います。「置き去り事件」ではなく、無事わんこは飼い主さんとの感動の再開を果たすことができたのです。
名前はボストン(♂)、4歳のわんこでした
パウリーナさんの8歳の息子・フィリップくんと3歳の娘・ゾフィアちゃんとの再会に、バスでの悲しい顔とは違い、うれしそうな表情のボストン。ボストンは特に年頃の近いゾフィアちゃんとは「親友」だそうです。
数日間お世話になりました
パウリーナさんのお迎えが来るまでボストンのお世話をしてくれた動物福祉チームの方々。
ボストンの行方がわからなくなってからすぐにかかりつけの獣医に相談したというパウリーナさん。現在イギリスでは犬へのマイクロチップの装着が義務化されていますが、ボストンは付けていませんでした。もし付けていればもう少し再会が早まっただろうと言われています。
それにしても、無事飼い主さんの元に戻れて本当によかったですね。他人事では済まないこの事件。万が一のことを考えて少なくとも連絡先がわかるような対策をしておきましょう。