文と写真:藤田りか子
スウェーデンのドッグトレーニングは、アメリカやイギリスとも違う独特のスタイルと考え方に定評がある 。理路整然としながら、どこか優しく。ドッグスポーツの世界でも北欧勢の活躍は目覚ましい 。さて、そんな北欧スピリットを皆さん、ドッグトレーニングを通して経験したいと思いませんか?
ならばこれ!
北欧のトレーナーを一気に集めて10月7日から一週間通しでドッグトレーニングセミナーを開催します!
名づけて、
「北欧メガセミナー2016」
スウェーデンを代表するドッグトレーナー達
北欧メガセミナーは、スウェーデンを代表する3人の講師陣で成り立つ。まず1人目は、北欧で大人気、スウェーデンにおけるカリスマ的ドッグトレーナー、スウェーデン国営ラジオの犬番組のDJも務めるエヴァ・ボッドフェルトさん。基礎トレーニングのコーチをさせれば、彼女の右に出るものはなし!
2人目はスウェーデン農業大学の研究所や農業省と協力しながらアカデミックにワーキングドッグを育てるスカンディナビア・ワーキングドッグ・研究所のイェシカ・オーベリーさん。彼女は昨年「犬と遊ぶレッスン・テクニック」という本を日本でも出版、犬との大事な遊びについて新しい見方を日本の愛犬家に提供してくれた。
そして3人目、今、スウェーデンで大ブレークをしているドッグスポーツ、ノーズワークの公認インストラクターであるバルブロ・リーデンさん。ストックホルムでドッグトレーニングセンターを経営する。バルブロさんはスウェーデン・ケネルクラブ公認の気質テストの審査員でもある。これらインストラクター達が山中湖のドッグリゾート・ワフにて集結する。さらにおまけ、私もスウェーデンのドッグ・トレーニング事情について講演会を開催(これは渋谷で)!
セミナーを主催するのは、プレイボゥ・トレーナーズ・アカデミーだ。固定観念にとらわれず、良いと思われるアイデアはどんどん取り入れる。自由な気風で ドッグトレーナーを養成することで評判の高いスクールだ。これまでにも、海外から講師を招くのみならず、イギリス、デンマーク、スウェーデンなどへトレーナー養成のための研修旅行を企てるなど、視点は常にグローバル。
講師の一人、エヴァ・ボッドフェルトさん。セミナーで コーチをしてくれるのは、インパルス・コントロール(衝動抑制のトレーニング)について。家庭犬としてスポーツドッグとして必要なトレーニングだ。今回は特にレトリーバーのフィールドスポーツにスポットを当てて、インパルス・コントロールのトレーニングのコツを教えてくれる。
MADE BY SWEDEN
気候条件の厳しいスウェーデンの道路に対応するような、安全かつ丈夫な車を生産するために生まれたボルボ。
犬とのアクティブライフに車は必須のアイテムであるが、スウェーデンと車とくれば、ボルボなしには語れない。そのボルボ(ボルボ・カー・ジャパン)が、スウェーデン・ドッグトレーナー祭りの応援&協賛をしてくれる!ボルボは自国のキャンペーンでも “MADE BY SWEDEN” を掲げ、スウェーデンという文化、環境(そしてもちろん人)が作り上げた車として大きくアピール。ならば3人のインストラクターのトレーニング哲学もまさにMADE BY SWEDEN!人に優しく安全で確実、同時にスタイリッシュな車を作る ボルボ、犬に優しく安定した協調関係をもとにトレーニングをするスウェーデンのトレーナーたち…。
というわけで、日本にいながらにして、スウェーデンのトレーニングや犬事情を満喫、お勉強できる絶好の機会。 十月の爽やかな高原で一週間スウェーデン漬けになってみるのはいかがだろう?
イェイカ・オーベリーさんが犬学とトレーニングを学べる職業高校にて講師をしている様子
講師のイェイカ・オーベリーさん著書『「犬と遊ぶ」 レッスン テクニック』。犬と遊ぶ意味について、とことん解説。遊び方に見る飼い主と犬の関係は必読。今回のセミナーのテーマでもある。好評につき在庫切れなのだが、現在2版目を増刷中。
スウェーデンにおけるエヴァのセミナーの様子。誘惑に負けないで、犬が人の横について歩くというトレーニングをしているところ。犬の気持ちが落ち着いたら、誘惑へ送り出してあげる。落ち着くことに対するご褒美。こうして落ち着く、という行動を強化する
エヴァさんとバルブロさん、実は昨年もプレイボゥ開催のセミナーにて講師を行った。写真は昨年、渋谷にてバルブロさんがノーズワークの簡単なイントロダクション・セミナーで講演をしている様子