愛犬の体重管理できてますか?

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文と写真:三井 惇

「ダンスを踊るならスマートじゃないと。」と言っているのではありません。
今回の体重管理は犬のお話。

小型犬の体重は1~3キロぐらい。
ラップトップかちょっと人数の多い家族が買うお肉の量とあまりかわりません。
つまり、とても小さいと言うことです。

ドッグダンスに限らず、犬のトレーニングではトリーツ、すなわちおやつを使います。
様々なシチュエーションで使うのですが、あげる回数はかなりの数になるので、小型犬の場合は特にトリーツを小さく切ったりして使い、トレーニングで使った分は通常の食事から差し引いたりして調整します。

小型犬に限らず、中型犬や大型犬も同様です。
この調整を行わないと、日常のごはんプラスアルファになって、どんどん太ってしまうからです。

成長期の犬の体重管理

どの犬種も、生まれてから1歳ぐらいまでは体作りに大切な時期なので、基本的には各ドッグフードメーカーのパッケージに記載されているように、成犬より多めに与えます。
しかし、トリーツとしておやつをどれだけ食べたかよくわからなくなってしまうようであれば、あらかじめ一日のフードの量から、トレーニングのトリーツとして使う量を分けておくとわかりやすいです。

「え~?そんな時期からトレーニングするの?」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、トリーツは訓練のようなトレーニングのためだけに使うものではありません。
パピーの頃の社会化でも、「人ならし」、「犬慣らし」、「場慣らし」など様々な場面で使うので、意外と摂取量が多くなりがちです。

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我が家の場合、若犬がパピーの頃は私の姿が見えなくなるとよく吠えたので、いなくなる時はケージの中に、一食分のフードをギュウギュウに詰め込んだコングという犬用のおもちゃを入れていました。彼はフードをゲットするために、必死で頭と口を使うので、私が居なくても気になりませんし、コングは4つくらい入れているので、食べ終わる頃には疲れて寝ていました。

トレーニングのとき、いつものフードだとやる気スイッチが入らない子には、トリーツとして効果がありそうなものを使う必要が出てきますが、その場合も、一日の総摂取量をオーバーしないような配慮が必要です。

成犬の体重管理

大人になると、そんなにフードの量に神経質にならなくなりますが、気が付いたらなんか丸くなっていたなんてことはよくある話です。

例えば避妊手術や去勢手術をしたあと、わかってはいても、太りやすい体質に変わっていたり、夏場や雨の時期など、いつもより運動量が減っているのに、食餌の量は変わっていなかったりしていませんか?

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小型犬は抱き上げる頻度が高いので、感触で気づくこともありますが、中型犬や大型犬はいちいち体重計に乗らないと体重の増減に気づかなかったりします。
体重計に乗ると、必然的に自分の体重もわかるので、それはそれでいいと思うのですが、犬と一緒に乗る人は少ないのではないでしょうか。
大型犬の場合は体重計が振り切ってしまうので、それこそいちいち獣医さんに行かないとわからないかもしれません。
そんな時は愛犬の歩く姿や、走る姿、あるいはジャンプする様子などを見て、いつも通り軽快に動いているのか、重そうに歩いているのかを確認してみてください。

実は我が家のアシスタント犬、子犬が来てから、子犬がご褒美をもらうたびに、「私もちゃんと出来るわよ。」と隣でアピールを続けていたので、気が付いたら800グラムほどオーバー気味。
トレーニング中のジャンプで、バーにお腹をぶつけてしまいました。

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どこかのCMにもありましたが、体重が重くなると犬も動きづらくなり、動かないと代謝が落ちて更に太るという悪循環になります。これは人間も犬も同じですね。
「お腹を壊さないから大丈夫」と、ついつい欲しがるままにあげてしまうと、あとで辛いダイエットを強いなければいけなくなってしまいます。

犬のダイエット方法

では、どうやってダイエットさせればいいのでしょうか。

素早く体重を落とすには、食べる量を減らすことですが、急にあまり減らしてしまうとストレスになってしまいます。そんな時は、フードメーカーによってはダイエット用のタイプも出しているので、それを利用するのもひとつです。全体量は減らさずに少しずつ体重が落とせます。
ただ、場合によっては毛艶も悪くなったり、便の量が増えたりなんてこともありますので難しいですね。

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人間同様、代謝をあげる方法もあります。つまり運動量を増やすわけですね。
日常の散歩時間を伸ばしたり、足に負担にならないように走らせたり、時間はかかりますが、少しずつ効果は出てきます。最近は犬用トレッドミルも普及し始めているので、スペースと余裕があればそれも効果的だと思います。あまりにもオーバーしてしまっている子の場合は獣医さんのアドバイスを必ず受けてくださいね。心臓に負担をかけている場合もあります。
いずれにしても、与えられる食べ物の量は人間によって管理されるので、盗み食いさえしなければ、人間のダイエットよりは簡単に出来ます。

体重が元に戻れば、ドッグダンスのトリックのひとつ「ジャンプ」も以前のように軽くクリアできるようになるはず。

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「最近ちょっと運動量が少ないかなぁ」とか、「なんか動きが緩慢だなぁ。」と思ったら、体重計に乗ってみてくださいね。
愛犬だけでなく、自分にも気づきがあるかもしれません。

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ABOUTこの記事をかいた人

三井 惇

ドッグトレーナー(CPDT-KA) ボーダーコリーと出会ってから生活が一変し、現在4頭目と5頭目のボーダーコリーとドッグダンスやオビディエンス(服従訓練)を楽しむ一競技者。